【昭和の大吟醸】超熟成古酒

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【昭和の大吟醸】30年超熟成古酒 720ml

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今から30数年前の 昭和63年、冬――。

滋賀の片田舎の小さな酒蔵で、お酒の仕込みが行われていました。お酒のへのこだわりは その頃から今まで ずっと一緒のまま、変わったのは、蔵を取り巻く環境と、作業する蔵人の顔ぶれだけ。蔵人が大切にお米を洗い、もうもうと蒸気を立てながら 大きな釜でお米を蒸し、冬の寒空の冷気で冷まして タンクに仕込み、我が子を育てるように お酒を育ててゆく…。

 日々 技術革新は進めども、お酒造りの基本は、その頃から、いや それ以前から時を経てもずっと変わりません。 自動車メーカーにとって「F-1マシン」は、商品ではなく 「技術の象徴」であるように、その当時(昭和時代)の酒蔵にとっては「吟醸仕込み」もまた、鑑評会(かんぴょうかい))という酒造業界のF-1グランプリへの出品専用に仕込まれる、特別なお酒でした。

 当時の清酒といえば、一級酒、二級酒が主流で、そりゃ、たしかに 飲めば美味しいけど、やたら高価で不経済な吟醸酒は 市販されることは ほとんどありませんでした。片田舎の小さな酒蔵である当社にとって吟醸を仕込むことは、町の修理工場でF-1マシンを造り上げるような勇敢な挑戦だったことでしょう。

 昭和63年、新酒の時は 香り高くフルーティーな吟醸酒ですが、「本当によいお酒は 熟成させてこそ 旨いはず」、そう考えた四代目蔵元・池本久彌が 大吟醸を小さなタンクに取って、貯蔵しました。

 時代は流れて 昭和、平成から令和になり、めまぐるしく変わりゆく時代の中、このお酒を醸した杜氏やこの頃を知る蔵人たちも引退し、蔵元も 代替わり。いよいよ蔵の片隅で埃をかぶり、人々から忘れられたようなタンクの中では、それでも 急ぐことなく 怠ることもなく、少しずつ 少しずつ熟成を重ね、味に深みを増してきました。

古い写真のような琥珀色の大吟醸を、つぅーっと注いで 透かして見えるグラスの向こうに、今や懐かしい昭和の風景を見たような気がします。少し 酔ったせいでしょうか。

 

 

【ご注意】

このお酒は「長期熟成酒」です。

熟成で生じた 美しい黄金の色合い、 深ーいコクと 和三盆のようなきめ細かい甘み、 藁に似た風味があり、まさに熟成が育んだ至高の逸品だと自負しています。しかし これまで何人もの方に試飲して頂きましたが、“熟成グセ” とでも呼ぶべき 独特の風味があり、或いは 好き嫌いがはっきり出やすい、飲み手を選ぶお酒であると言えます。その点を予めご承知おきの上 ご検討ください。

冷やよりは 常温か 人肌ていどの ぬる燗の方が本領を発揮します。味わいを解り易く例えるなら「紹興酒」のイメージです。すき焼きや中華料理に合わせても負けない芯ある味わいです。

当社店頭では ほぼすべての製品を いつでも試飲なさって頂けますが、このお酒の試飲に限っては 前もって試飲なさりたい旨とご来店日時をお知らせください。なんせ高いお酒、せっかく買って頂いたのに「好みじゃなかった(T_T)」では、あまりに申し訳がありません。

 

 

 

 

【昭和の大吟醸】超熟成古酒 720ml
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